2009 Fiscal Year Annual Research Report
3次元規則構造を有するナノ多孔体マンガン酸リチウム電極材料の合成と電気化学特性
Project/Area Number |
20760511
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
松田 圭悟 Yamagata University, 大学院・理工学研究科, 助教 (60415792)
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Keywords | リチウム電池 / ナノ多孔体 / 電極材料 / 高比表面積 / 気相合成 |
Research Abstract |
液相法を用いたいくつかの合成法によりマンガン酸化物の合成を行い,材料の機能化を目指すことを目的とし,その粉体特性と電気化学特性について検討を行なった.まず,溶媒揮発法により原料塩に硝酸マンガン六水和物,硝酸リチウム,酢酸マンガン四水和物,酢酸リチウムを用いて,それぞれ硝酸塩,酢酸塩同士を組み合わせ,界面活性剤(cTAC,cTAB)およびブロックコポリマー(F127)を添加しスピネル型LiMn204の合成を行ない,その粉体特性(粒子形態,比表面積)に対する界面活性剤およびブロックコポリマーの影響を明らかにした.ここで、原料として硝酸リチウム、硝酸マンガン六水和物、ブロックコポリマー(P123,F127など)を購入した。そして,上記液相法から得られた材料を電極材料としてサイクリックボルタンメトリー測定を行ない,粉体特性と電気化学特性の関係を明らかにした.その結果,サンプルは比表面積の増大に伴い電流値が大きくなり,一般に販売されているものの2倍以上の電流値を示した.これは比表面積が増大し,電気化学反応面積が大きくなったためと推察される.
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