2010 Fiscal Year Annual Research Report
3次元規則構造を有するナノ多孔体マンガン酸リチウム電極材料の合成と電気化学特性
Project/Area Number |
20760511
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
松田 圭悟 山形大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (60415792)
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Keywords | キャパシタ / ナノ多孔体 / 電極材料 / 高比表面積 / 液相合成 |
Research Abstract |
液相法を用いたいくつかの合成法によりマンガン酸化物の合成を行い,材料の機能化を目指すことを目的とし,その粉体特性と電気化学特性について検討を行なった.まず,ハードテンプレート法によりナノロッド構造を形成するマンガン酸化物の合成を行ない,その合成メカニズムを明らかにした.さらに,Sol-Gel法により原料塩に過マンガン酸カリウムおよび塩化リチウム,還元剤としてマレイン酸を使用し,ブロックコポリマー(F127)を添加してマンガン酸化物の合成を行ない,粉体特性(粒子形態,比表面積細孔構造)に対するマレイン酸およびブロックコポリマー(F127)の影響を明らかにした.そして,Sol-Gel法から得られたマンガン酸化物を電極材料としてサイクリックボルタンメトリー測定を行ない,粉体特性と電気化学特性の関係を明らかにした.その結果,過マンガン酸カリウムを原料塩としてSol-Gel法により合成されたサンプルは,高い比表面積(297 m2/g)を有し,ポリマーの添加により高度に機能化された細孔特性を有することが可能になることが明らかになった.
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