2008 Fiscal Year Annual Research Report
昆虫由来生理活性ペプチドを改変した受容体バイオセンシング素子の開発
Project/Area Number |
20760543
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
宮地 寛登 Tokyo University of Technology, 応用生物学部, 助教 (50358131)
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Keywords | バイオテクノロジー / 生体機能利用 / 蛋白質 |
Research Abstract |
本研究は, ガン細胞上に高密度に発現している上皮成長因子レセプター(EGF受容体)に着目し, 高発現している受容体を検出するための短鎖ペプチドの設計をおこなった。平成20年度はヒトのガン細胞上に高密度に発現しているEGFRに結合する短鎖ペプチドを, 昆虫由来生理活性ペプチドの三次構造を予測しながらアミノ酸配列や鎖長を改変して作製した。さらに, 設計したペプチド鎖の末端に金薄膜上に固定化する領域を設け、表面プラズモン共鳴法(SPR : Surface Plasmon Resonance)を用いてヒト・EGF受容体の細胞外リガンド結合ドメイン(結合部位)との結合様式を確認した。この結果, 設計した短鎖ペプチドはEGFR細胞外ドメインと特異的に結合することが明らかになった。さらに, 設計した分子認識ペプチドを高密度に固定化することで高感度なバイオセンサーの構築を試みた。このため、ロイシンジッパーの構造に着目し, 担体に結合するためのScaffold polypeptideの設計および大量発現系の構築をおこなった。
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Research Products
(3 results)