2008 Fiscal Year Annual Research Report
多目的最適化のための革新的情報抽出法の開発とはばたき型MAV設計への適用
Project/Area Number |
20760552
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
大山 聖 Japan Aerospace Exploration Agency, 宇宙科学研究本部, 助教 (10373440)
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Keywords | 最適化 / データマイニング / はばたき / 数値流体力学 / 進化アルゴリズム / パレート最適解 |
Research Abstract |
本年度は,多目的最適化によりえられたパレート最適解群のもつベクトル情報からの新しい情報抽出法の開発を行った.この新しい手法は,パレート最適解群について,それぞれの最適解の形状データ,表面圧力分布データ,流れ場データなどのベクトル情報を固有直交分解(主成分分析)を用いて,主要なモードの固有ベクトルと基底関数に分解することですべてのパレート最適解のベクトル情報を分析することを可能とするものである.はじめに,申請者が過去に行った2次元遷音速翼型の多目的空力最適化により得られた最適解群について,形状データ,表面圧力分布データなどの1次元ベクトル情報について分析を行い,1次元ベクトル情報の分析に有効であることを示した.この結果は進化計算シンポジウム2008等で発表済みであり,来年度二つの国際会議で発表することが決定済みである.つぎに,遷音速翼型の多目的空力最適化により得られた最適解群について,形状データ,表面圧力分布デーを示した.この結果は来年度の計算工学会講演会で発表予定であり,アメリカ航空宇宙学会の年会等の国際会議ででも積極的に発表していきたい.また,ここまでの結果を投稿論文として公開するべく現在原稿を準備中である.次年度はこの手法を用いて,2次元はばたき運動の流れ場データ(3次元ベクトル情報)を使った分析を試みたい. また,新しい情報抽出法の開発と平行して,3次元はばたき運動の数値シミュレーションコードも開発も行い,流れ場が得られることを確認した.
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