2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20770001
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山田 貴富 The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 助教 (30451850)
|
Keywords | 減数分裂 / 相同組換え / 多機能性転写因子 / ATF / CREB |
Research Abstract |
本研究では, 転写と相同組換えの両方を活性化する分裂酵母の配列特異的DNA結合因子Atf1-Pcr1に注目し、その多機能性を分子レベルで明らかにすることを目的とする。具体的な研究計画としては,「相同組換え活性化に関わるAtf1-Pcr1とそうでないAtf1-Pcr1の違い」に関して(a)翻訳後修飾状態、(b)相互作用因子、(c)局在部位について明らかにすることをあげている。今年度は, (a)、(b)についてはAtf1の免疫沈降と質量分析により, (c)についてはクロマチン免疫沈降により研究を進めた。 (a)、(b)Atf1にHAエピトープタグをつけた分裂酵母細胞を相同組換えが活性化される減数分裂期に誘導し, 細胞抽出液を作製した。この抽出液から抗HA抗体による免疫沈降を行い、沈降物を質量分析にて解析を行った。小スケールで実験を行ったところ, Pcr1を含めた複数のAtf1結合因子が同定された。現在, Atf1の修飾状態や他の結合因子の同定を目指して解析量を増やしている。 (c)Atf1-HAのクロマチン免疫沈降の条件を検討した。Atf1が転写を活性化していると予想される部位についてはAtf1の結合が認められたが, 相同組換えを活性化していると予想される部位については認められていない。現在条件の検討を継続している。並行してAtf1の結合予想部位でのピストン修飾状態を検討した。転写活性化部位と組換え活性化部位について, 修飾状態が異なることがわかった。
|
Research Products
(2 results)