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2009 Fiscal Year Annual Research Report

維管束分化における転写制御ネットワークの解析

Research Project

Project/Area Number 20770029
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

伊藤 恭子 (大橋 恭子)  The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 助教 (90451830)

Keywords維管束 / 木部分化 / 転写制御
Research Abstract

維管束分化の転写制御ネットワークを明らかにするために、昨年度は各転写因子を過剰発現させることのできるベクタープールを作製した。今年度は、この転写因子ベクタープールを用いていくつかの転写因子の上流にある制御因子の単離を2つの方法で試みた。1つ目の方法として、Nicotiana benthamianaの葉にベクタープールとスクリーニング対象遺伝子のプロモーターレポーターを同時にインジェクションする方法でスクリーニングを行った。その結果、木部道管分化に関わるbHLH遺伝子の上流制御候補因子を単離することができた。2つ目の方法として道管分化のマスター因子であるVND7の制御因子の探索を、VND7プロモーターレポーターをもつシロイヌナズナ個体に転写因子過剰発現プールを形質転換する方法で行った。VND7レポーターを異所的に発現させる転写因子をスクリーニングした結果、LBD/ASLファミリー遺伝子を得た。8つのLBD/ASLファミリー遺伝子の詳細な発現解析を行った結果、一つのLBD/ASL遺伝子がVND7と発現領域が重なっており、VND7の制御因子であることがわかった。このLBD/ASLはVND7プロモーターのあるシス領域に直接結合することがわかった。また、VND7はこのLBD/ASLの転写を正に制御していることも明らかとなった。以上の結果から、このLBD/ASLはVND7と正のフィードバックループを形成しVND7の発現を増幅する機能を持つことが示唆された。また、今年度の結果より、今回作成した転写因子を過剰発現させるプールを用いたスクリーニング方法が転写ネットワークを明らかにするためのツールとして有効であることが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 道管分化実行因子VND7の発現を制御するLBD/ASL遺伝子の解析2009

    • Author(s)
      伊藤(大橋)恭子、福田裕穂
    • Organizer
      日本植物学会
    • Place of Presentation
      山形
    • Year and Date
      2009-09-18

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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