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2008 Fiscal Year Annual Research Report

外部刺激に応答した魚類の感覚器の形成・維持機構の解明

Research Project

Project/Area Number 20770045
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

飯田 敦夫  Kyoto University, 医学研究科, 研究員(COE) (90437278)

Keywordsゼブラフィッシュ / 側線 / ニューレグリン / 感覚器 / 形態形成
Research Abstract

本研究は、ニューレグリンが感覚神経のネットワーク構築に関与しているという、研究代表者の仮説に基づいてスタートした。そのことを実証するモデルとして、我々は魚類の外部刺激受容器官である側線に注目した。側線は体表面に露出しているため観察が容易である。また、魚類にはゼブラフィッシュという優れたモデル動物がおり、本研究ではゼブラフィッシュの側線をモデルとして採用した。
ゼブラフィッシュの側線ではmRNAレベルでニューレグリンの発現が見られ、ニューレグリンおよびニューレグリンレセプター(ErbB)の機能阻害で側線の形成異常を含む発生異常が見られた。ゼブラフィッシュにおける遺伝子機能阻害の手法は、部位特異的・組織特異的なアプローチが困難である。よって側線非特異的な異常の影響が無視できず、機能阻害実験による詳細な解析は困難であると結論付けた。そこで我々は、水流や振動などの自然環境下で起こりうる刺激に対する側線の形成、およびニューレグリンおよび関連分子の挙動の解析を目標とした。
現在までにゼブラフィッシュ側線器官を観察するためのマーカーとなる分子の抗体、およびトランスジェニックゼブラフィッシュを用い、側線器官およびその周辺の感覚神経系の形成についての調査を行った。ニューレグリンに関しては、膜型と分泌型それぞれの挙動を追跡する目的でポリクローナル抗体の作成を行い、解析を進めている。今後はこれらの材料を用い、側線および周辺の神経系の構築におけるニューレグリンの役割を解明し、それらが外部刺激に応答して変化しうるかどうかを検証する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2009 2008

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] ゼブラフィッシュの筋維持におけるErbBリガンド・ニューレグリンの役割2009

    • Author(s)
      瀬原淳子、佐藤文規、飯田敦夫、佐藤智美
    • Organizer
      第25回宇宙利用シンポジウム
    • Place of Presentation
      神奈川県
    • Year and Date
      2009-01-25
  • [Presentation] ゼブラフィッシュの形態形成におけるadam-8プロテアーゼ因子の役割2008

    • Author(s)
      飯田敦夫、坂口和弥、工藤寛明、坂口泰子、川原敦雄、瀬原淳子
    • Organizer
      BMB2008(第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会)
    • Place of Presentation
      兵庫県
    • Year and Date
      2008-12-09

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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