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2009 Fiscal Year Annual Research Report

一日の行動パターンに適した日中の光環境の提案 ~時間生物学的視点から~

Research Project

Project/Area Number 20770200
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

高須 奈々  Kyoto University, 医学研究科, 研究員 (30467394)

Keywords光環境 / 生体リズム / 睡眠
Research Abstract

生体リズムは生体内の全ての生理機能に見られる生命現象であり、これらの生理機能のリズムのピークをそれぞれと関連する1日の活動内容(睡眠・覚醒、精神活動、食事など)に合わせて出現させることで私たちは毎日、健康を得て暮らしている。このように生活リズムにうまく同調した生体リズムを得るためには規則正しく生活し、明暗サイクルを整えることが重要であるが、24時間社会で生活する現代人の生活は急速に不規則化し、心身の健康状態が大きく損なわれている。そこで、現代人の生活パターンの特徴を捉え、現代生活が作り出す光生活環境と心身の健康状態について関係性を明らかにし、現代生活で実践できる有効な光生活環境の検討を行った。健康な若年成人103名(男性45名、女性58名)を対象に自己記入式質問紙を用いて気分・感情と睡眠・覚醒リズムについて調査を行ったところ、就寝時刻と起床時刻と連動して毎日明暗サイクルが4時間以上変動してしまう場合では、負の気分・感情レベル(緊張・不安、抑うつ・落込み、怒り・敵意、疲労、混乱)が上昇し、正の気分・感情レベル(活気)は低下することが明らかになった。昼夜差の大きな明暗環境は生体リズムの調節において効果が大きく、日中の活動期に高照度光を取り入れることが広く推奨されているが、本結果から不規則になりがちな現代生活では光の取り入れ方を誤ると効果が半減、ないしは負の効果を招くことが明らかになった。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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