2008 Fiscal Year Annual Research Report
新規な酵素機能から解明するビフィズス菌とヒトとの共生関係およびその応用への展開
Project/Area Number |
20780056
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Research Institution | Ishikawa Prefectural University |
Principal Investigator |
片山 高嶺 Ishikawa Prefectural University, 生物資源環境学部, 准教授 (70346104)
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Keywords | Bifidobacterium bifidum / Bifidobacterium longum / lacto-N-biosidase / lacto-N-biose transporter / human milk oligosaccharide |
Research Abstract |
本研究は、申請者らが独自に見出したビフィズス菌の新規酵素とその代謝経路から「ビフィズス菌とヒトとの共生」を理解し、また、それら酵素を利用した精密なオリゴ糖合成技術の開発を目指すものである。 平成20年度においては、ヒトの母乳に含まれるオリゴ糖の主成分であるラクト-N-テトラオースに作用してラクト-N-ビオースを切り出す酵素「ラクト-N-ビオシダーゼ」、および、生じたラクト-N-ビオースを細胞内に取り込むシステム「ラクト-N-ビオース/ガラクト-N-ビオーストランスポーター」を単離し、それらの酵素化学的・生理的役割を明らかとした。また、ラクト-N-ビオース/ガラクト-N-ビオーストランスポーターの基質結合タンパク質のX線結晶構造解析を行った。
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