2009 Fiscal Year Annual Research Report
アーキア特異的tRNA修飾システム(アーキオシン生合成経路)の解明
Project/Area Number |
20780062
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
東端 啓貴 Toyo University, 生命科学部, 准教授 (20344864)
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Keywords | アーキア / tRNA / tRNA修飾酵素 |
Research Abstract |
Thermococcus kodakaraensis KU216[ΔpyrF]をホスト株として、アーキオシン生合成関連遺伝子(queC,queD,queE,tgt,arcX)の破壊に成功したが、増殖特性の測定時に菌体の凝集が見られ正確な測定ができなかった。そこで、ホスト株をThermoccus kodakaraensis DAD[ΔpyrF,ΔpdaD]株へ変更し遺伝子破壊株の取得を試みた。T.kodakaraensis DAD株は、ウラシルとアグマチン要求性を示す。それぞれのアーキオシン生合成遺伝子破壊候補株から染色体DNAを抽出しPCR法により標的遺伝子が破壊されたかどうか確認したところ、queC破壊株5株、queD破壊株31株、queE破壊株5株、tgt破壊株11株、arcX破壊株6株を取得できた。これらの破壊株について、さらにサザン解析を行うことで標的遺伝子が破壊されたことを再確認したい。また、それぞれの遺伝子破壊株の85℃(最適生育温度)、93℃における増殖特性を測定しアーキオシンの生理的意義を明らかにしたい。さらに、T.kodakaraensis細胞内で複製可能なプラスミドpTK02を利用した相補実験を行う。プラスミドpTK02には、pdaD遺伝子が存在するのでpTK02を保持したT.kodakaraensis DAD株はアグマチンを添加していない培地で生育可能である。アーキオシン生合成関連遺伝子を挿入したpTK02をT.kodakaraensis細胞内へ導入し増殖特性を測定する予定である。
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