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2008 Fiscal Year Annual Research Report

セスキテルペン炭化水素の反応に関する研究

Research Project

Project/Area Number 20780127
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

芦谷 竜矢  Yamagata University, 農学部, 准教授 (20423486)

Keywords抽出成分 / テルペノイド
Research Abstract

本年度はカリオフィレン, フムレンの自動酸化および硫黄との反応生成物についての生理活性試験とマツ材, ヒバ材油中の主成分で利用法の確立されていない, ロンギフォレン, ツヨプセンと酸素, 硫黄との反応の解析を行った。
カリオフィレン, フムレンの反応では, 活性試験用に数十gのスケールで反応を行い, 反応後, 生成物を単離し, シロアリ, ダニ等の害虫に対する試験を行った。その結果, 過去の報告通りの収率で対応する酸化物, 硫化物を得ることができた。生理活性については, 酸化物(エポキサイド)に比較的強い活性がみられ, 酸化物よりも活性は弱いが対応する硫化物(エピスルフィド)にも抗議, 抗ダニ活性がみられた。これらの結果, 構造と活性の関係について知見を得ることができた。尚この成果については2009年8月に開催される国際化学生態学会で報告する予定である。
また, ツヨプセン, ロンギホレンの酸素による自動酸化反応と硫黄との直接反応の解析を行った。ヒバ, 松の材油から原料をクロマトグラフィーにより精製し, それぞれの反応に供して反応生成物をガスクロマトグラフィー等で分析した。酸素との反応では, 既知の特徴的な化合物(対応する過酸化物二量体やエキソ二重結合開裂ケトンなど)を確認することができたが, 硫黄との反応では特徴的な反応生成物を得ることはできなかった。酸素との反応生成物については, 大量の反応により, 十分量単離したものもあり, 今後順次反応と単離を進め, その化合物を用いて活性試験と反応機構の解明を行う予定である。

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Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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