2010 Fiscal Year Annual Research Report
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20780133
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| Research Institution | Tohoku University |
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Principal Investigator |
菅野 愛美 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教 (70419232)
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| Keywords | マナマコ / 色彩変異 / 遺伝的集団構造 |
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| Research Abstract |
マナマコに存在する色彩変異2種(アカナマコ、アオ・クロナマコ)の遺伝的集団構造を解明するため、北海道、青森、宮城、大分、青島(中国)からマナマコ2種を各30～50個体採取し、mtDNAの16SrRNA領域およびCO1領域のシーケンス分析を行い、集団遺伝学的解析に供した。
前年度までにおいて、アカナマコとアオ・クロナマコの2型は別種ではあるものの極めて近縁な関係にあることが示唆されたが、続いて、各色彩型内の集団構造について解析を行ったところ、両色彩型とも地域間における遺伝的差異は極めて小さく、アカナマコでは有意差は検出されず、アオ・クロナマコにおいては、遺伝的分化の程度を示すFST値で0.014という値だった。
このことから、マナマコは、地域間の遺伝的分化レベルがかなり小さい種であり、その理由として、約1ヶ月の浮遊幼生期間中に海流に乗ってかなりの遺伝的交流が生じていることが考えられた。
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