2008 Fiscal Year Annual Research Report
食品分野における消費者政策のプロセス研究‐日本・ドイツの比較研究‐
Project/Area Number |
20780160
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
工藤 春代 Kyoto University, 農学研究科, 助教 (60452281)
|
Keywords | 政策プロセス / 食品安全政策 / 消費者政策 / ドイツ / 比較研究 |
Research Abstract |
初年度に当たる20年度は、研究目的[1](特定の政策問題に関する食品・消費者政策プロセスの実態の解明)および、研究目的[2](食品にかかわる政策決定環境の歴史的な変遷過程の解明)に対応する文献・資料収集を国内で行い、国内で予備的なヒアリング調査を実施した。20年度は成果の公表には至らない、予備的な調査分析を中心としたが、課題の検討に必要な情報を幅広く収集することを目的として研究を行った。 資料収集に関しては、農業・食品分野を中心に、またそれ以外の分野についても、EU・ドイツおよび日本における政策決定プロセスや政策決定環境を対象としている文献を幅広く収集し、整理を行った。日本における消費者政策を対象とした文献も整理している。また、政府機関等のウェブサイトで公表されている資料をもとに、EUを中心に食品・消費者政策の現状についてもまとめた。 国内におけるヒアリング調査では、農業者、乳業メーカー、食肉事業者など食品事業者を中心に食品安全および品質対策や消費者への対応方法、また政策とのかかわりに関する現状や課題とともに、歴史的にどのように変遷してきたかについても予備的に聞き取りを行った。また食品事業者と直接的なかかわりをもつ、その地方の自治体において、食品に関する政策の内容や変化に関する聞き取りを行っている。さらに、消費者団体主催のシンポジウムに参加し、日本の中央・地方自治体レベルにおいて、消費者政策の予算の変遷と、現状の課題に関して情報収集を行った。
|