2009 Fiscal Year Annual Research Report
食品分野における消費者政策のプロセス研究-日本・ドイツの比較研究-
Project/Area Number |
20780160
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
工藤 春代 Kyoto University, 農学研究科, 助教 (60452281)
|
Keywords | 政策プロセス / 食品安全政策 / 消費者政策 / ドイツ / 比較研究 |
Research Abstract |
21年度は、20年度に引き続き食品/消費者行政に関する文献および資料収集を行い、その後ドイツ、日本における予備的なヒアリングを実施した。 研究目的1(特定の政策問題を取り上げ、日本およびドイツにおける、政策プロセス全体を通じた実態を明らかにする)に対応して、政策プロセスのなかでも実施段階にあたる、食品監視・指導の実態に関するヒアリングを行った。日本では兵庫県、ドイツではノルトライン・ヴェストファーレン州の、食品安全関連施策の実施状況の監視について、その体制や課題に関する聞き取りを行った。 また研究目的2(食品にかかわる政策決定環境の歴史的な変遷過程を明らかにする)に対応して、消費者行政に果たす消費者団体の役割、(とりわけ食品に関連する分野での)行政との連携、消費者団体の政策に対する考え方に関するヒアリングを実施した。日本では全国消費者団体連絡会に、ドイツでは、連邦レベルの消費者団体およびノルトライン・ヴェストファーレン州の消費者団体で聞き取りを行った。なお、農業・食品政策形成への消費者参加の事例について、11.研究発表欄の「国民視点に立った施策の形成と運営」にまとめている。 21年度のヒアリングにより、食品行政・消費者行政の仕組みや現状の課題に関して情報が入手できたので、食品安全/消費者行政において解決すべき問題や課題に照らした比較調査が行えるように、22年度(最終年度)の本調査を進め、まとめにつなげることができると考える。
|
Research Products
(1 results)