2010 Fiscal Year Annual Research Report
食品分野における消費者政策のプロセス研究-日本・ドイツの比較研究-
Project/Area Number |
20780160
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
工藤 春代 京都大学, 農学研究科, 准教授 (60452281)
|
Keywords | 政策プロセス / 食品安全政策 / 消費者政策 / ドイツ / 比較研究 |
Research Abstract |
最終年度のH22年度には、ドイツ・日本におけるヒアリング調査を実施し、研究成果を日本農業経済学会大会で報告した(震災により学会開催時期が延期され、H23年6月の報告となった)。 研究目的[1](特定の政策問題に関する食品・消費者政策プロセスの実態の解明)および[2](政策決定環境の歴史的な変遷過程の解明)に関して、前年のH21年度に、最終年度の22年度に実施する予定であったドイツ調査を予備的に実施した。そのためH22年度には、ドイツでの調査に関しては、予備調査で明らかにできなかった点を補足的にヒアリングした(12月に実施)。ノルトライン・ヴェストファーレン州において、食品衛生関連規則の成立過程や、実施の検証段階に関する実態を明らかにした。 国内でのヒアリングに関しては、厚生労働省、兵庫県庁および県内の保健所を訪問し、食品衛生監視指導体制およびその課題を明らかにした。日本の食品安全行政の課題に関しては、11.研究発表欄の雑誌論文にてまとめた。 なお、現実の問題への対応を重視して課題[1]に重点を置き、さらに一連の政策プロセスの中でもプロセスの改善にとって重要となる政策実施の検証段階を中心に、課題の[3](政策の要件及び必要な制度の提示)に関する成果を学会にて報告した。
|