2008 Fiscal Year Annual Research Report
離乳前後の子牛における消化管ホルモンと栄養因子のクロストーク
Project/Area Number |
20780193
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
杉野 利久 Hiroshima University, 大学院・生物圏科学研究科, 助教 (90363035)
|
Keywords | 子牛 / 早期離乳 / グレリン / GLP-1 / 消化管ホルモン |
Research Abstract |
本研究は, 「早期離乳は子牛の離乳後の発育停滞を引き起こす」という問題の改善に向けた基礎的知見を得るために, 早期離乳後の消化吸収機能の飼料への適応変化, それにともなう血中代謝産物・代謝機能の変化と調節因子である代謝性ホルモン, 特に摂取栄養素や消化吸収機能の変化をいち早く感知する消化管ホルモンGLP-1とghrelinに着目し, それらの相互関係を明らかにすることを目的とし, 以下の実験を実施した。 1. 早期離乳前後の血中代謝産物, 主要代謝性ホルモン(インスリン, GH, IGF-1)およびGLP-1, ghrelinの血中濃度の変化と相互関係の解析。 結果, 実験中に子牛が下痢などの疾病を発症したこと, また死亡した個体もあり, 当初の目的であった例数6に到達せず, 4頭で終了した。この例数の欠損は, 次年度に補充する予定である。4頭での解析の結果, 消化管ホルモンであるGLP-1およびghrelinは, 離乳に伴い, その給飼前後の変動を大きく変化させることが明らかとなった。また, 日間変化では, 離乳前4週齢時に, その基礎値が変化する可能性が見出された。この基礎値の変化と血中VFA濃度などの代謝産物濃度の変化に相関が認められた。
|
Research Products
(4 results)