2008 Fiscal Year Annual Research Report
核小体に局在するヒストン脱アセチル化酵素と葉の形成
Project/Area Number |
20780239
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上野 宜久 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 助教 (20335011)
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Keywords | シロイヌナズナ / 葉 / 核小体 / ヒストン脱アセチル化酵素 / 局在 / 複合体 / 発生 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本研究の目的は、シロイヌナズナの核小体に局在するヒストン脱アセチル化酵素であるHDT1およびHDT2(HDT1/2)の機能および葉の発生における役割を、分子レベルで理解することにある。具体的には、HDT1/2複合体の単離、ならびに核小体局在機構の解析を行う。そのために4つの計画を申請時に提案した。それぞれの平成20年度の予定は以下であった。計画1 : 抗体と形質転換体を並行して準備する。計画2 : 形質転換体の準備と薬剤効果の予備的調査。計画3, 4 : 酵母2ハイブリッドスクリーニング(Y2H)とhdt1, hdt2変異体の準備。現状は、以下のようである。計画1 : 血清は得られた。精製のための組み換えタンパク質も得られた。現在、精製に着手しつつある。形質転換体は得られつつある。現在、系統を選んでいる。計画2 : 形質転換体は得られつつある。一過的発現系において効果のある薬剤を発見した。プロテインキナーゼの阻害剤を投与すると、GFPを融合したHDT1/2タンパク質の核小体局在が阻害された。計画3, 4 : Y2Hについては、準備はできたが、実施できていない。hdt2変異体は取得したがhdt1変異体はストックセンターに保存されておらず、他の方法等を模索中である。以上を総括すると、目標の達成率は約80%である。予想外のアクシデント等を加味すると、順調に進んでいると考えている。次年度もこの調子で計画を実行し、成果を上げたい。
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