2009 Fiscal Year Annual Research Report
核小体に局在するヒストン脱アセチル化酵素と葉の形成
Project/Area Number |
20780239
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上野 宜久 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 助教 (20335011)
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Keywords | シロイヌナズナ / 葉 / 核小体 / ヒストン脱アセチル化酵素 / 局在 / 複合体 / 発生 / 遺伝子 |
Research Abstract |
本研究の目的は、シロイヌナズナの核小体に局在するヒストン脱アセチル化酵素であるHDT1およびHDT2 (HDT1/2)の機能および葉の発生における役割を、分子レベルで理解することにある、具体的には、HDT1/2複合体の単離、ならびに核小体局在機構の解析を行う。そのために以下のような4つの計画を申請時に提案した。計画1:抗体と形質転換体を並行して準備する。計画2:形質転換体の準備と薬剤効果の予備的調査。計画3および4:酵母2ハイブリッドスクリーニング(Y2H)とhdt1, hdt2変異体の準備。 現状は、以下のようである。計画1:血清および形質転換体が得られた。計面2:形質転換体が得られた。計画3および4 : Y2Hについては、コンストラクトの準備ができた。またhdt1,hdt2変異体の有力候補が得られた。 これらに加え、本年度は当初の計画以外の成果が得られた。HDT1/2と協調的に働き、葉の極性を制御する因子にAS1およびAS2がある。AS1およびAS2の組み換えタンパク質は試験管内で直接相互作用することが知られている。この相互作用に必須のAS2のアミノ酸残基を同定することができた。また、このタンパク質間相互作用がAS1およびAS2の植物体内での働きに必須であることをつきとめた。最近、AS2タンパク質の植物体からの抽出条件を決めつつある。今後は、これらの成果を発展させ、HDT1/2の機能を明らかにしていきたい。例えば、AS2タンパク質の抽出条件から必要に応じて改良を加えるストラテジーで、HDT1/2タンパク質の抽出条件を決めたい。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Arabidopsis AUXIN RESPONSE FACTOR6 and 8 Regulate J asmonic Acid Biosynthesis and Floral Organ Development via Repression of Class 1 KNOX Genes.2010
Author(s)
Tabata, R., Ikezaki, M., Fujibe, T., Aida, M., Tian, C.E. Ueno, Y., Yamamoto, K.T., Machida, Y., Nakamura, K., Ishiguro, S.
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Journal Title
Plant Cell Physiol. Vol.51
Pages: 164-175
Peer Reviewed
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[Journal Article] Genetic networks regulated by ASYMMETRIC LEAVES1 (AS1) and AS2 in leaf development in Arabidopsis thaliana : KNOX genes control five morphological events.2010
Author(s)
Ikezaki, M., Kojima, M., Sakakibara, H., Kojima, S., Ueno, Y., Machida, C., Machida Y.
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Journal Title
Plant J. Vol.61
Pages: 70-82
Peer Reviewed
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