2008 Fiscal Year Annual Research Report
天然物質の効率的分離精製を目指した高速向流クロマトグラフィー質量分析法の開発
Project/Area Number |
20790043
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
井之上 浩一 Kinjo Gakuin University, 薬学部, 助教 (30339519)
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Keywords | 高速向流クロマトグラフィー / 質量分析法 / 単離精製法 / ウコン |
Research Abstract |
高速向流クロマトグラフィー(HSCCC)/質量分析法を用いた新規天然機能性物質の探索を主目的としている。そのために初年度として、HSCCCによる分離検討および新規機能性物質のスクリーニングに主目的を置き、検討を実施した。主な目的対象物質は、ウコン(ターメリック)中のクルクミン類の効率的な単離精製法の開発やアミロイドβの抗酸化作用の探索を実施した。 その結果、HSCCCを利用することにより、ウコンから効率的にクルクミン類を単離精製することが達成でき、オフラインで質量分析の解析を実施することができた。その結果、クルクミン、ディメトキシクルクミン、ビスディメトキシクルクミンの95%以上の高純度標準品を単離精製することが達成できた。また、ESI-ネガティブモードより質量分析法による解析及び分析がそれぞれでき、構造の確認もできた。更に、それらのクルクミンに新たな抗酸化作用を見出すため、アミロイドβペプチドの酸化的修飾反応を抑制する効果も見出すことができた。ウコンの混合物では、そのような作用を見出せないが、単離精製することにより、様々な天然機能性物質を見つけ出すことができることが判明した。 2年目以降では、更に効率的な単離精製法を確立するため、HSCCC/MSをシステム化して、他の天然機能性物質の探索を実施することとする
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Research Products
(3 results)