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2008 Fiscal Year Annual Research Report

キナーゼによるエンドセリンA受容体とG蛋白質との選択的共役制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 20790086
Research InstitutionMatsuyama University

Principal Investigator

波多江 典之  Matsuyama University, 薬学部, 准教授 (30449912)

KeywordsPKC / エンドセリンA受容体 / G蛋白質 / Gq蛋白質 / Gs蛋白質 / シグナル伝達 / 生理活性 / 薬学
Research Abstract

エンドセリンA受容体は、循環器に関与する受容体であるとともに下垂体からの神経内分泌にも重要な役割を担う受容体である。エンドセリンA受容体を介した下垂体からの神経内分泌においては、Gq蛋白質の活性化を介する経路とGs蛋白質の活性化を介する経路の2つが報告されているが、それらG蛋白質活性化の選択制御機構については不明である。全哺乳類由来のエンドセリンA受容体には、カゼインキナーゼ2のリン酸化部位のほかに特徴的なアミノ酸配列として、プロテインキナーゼC(PKC)によるリン酸化サイトが、モチーフ検索プログラムによる検索の結果、存在することが示唆されている。PKCは細胞内Ca濃度の上昇により活性化されるキナーゼであるため、Gq蛋白質の活性化はPKCの活性化を惹起する。そこで、PKCによるエンドセリンA受容体のリン酸化とG蛋白質の活性化に着目し解析した。PKCによるリン酸化サイトとして、4箇所のリン酸化サイトがモチーフ検索ソフトによる解析により予測された。4箇所のPKCによるリン酸化サイトを、点変異導入法によりリン酸化耐性受容体へとした後、それら変異体のGs活性を細胞内cAMP産生を指標に解析した。第3細胞内ループのリン酸化サイトの変異体は、wild typeに比べ著しくcAMP産生能力が低下した。このことより、Gs蛋白質の活性化はPKCによるエンドセリンA受容体のリン酸化を介して惹起されると仮定される。そこで、wild typeのエンドセリンA受容体がリン酸化されないようにPKCの阻害剤で事前に処理した状態で受容体を活性化させたところ、ほぼ完全に受容体を介したGs蛋白質の活性化は遮断された。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009 2008

All Presentation (2 results) Book (1 results)

  • [Presentation] ヒト大腸癌由来HCT-116細胞に対するピレン-4,5-ジオンの抗腫瘍活性の解析2009

    • Author(s)
      波多江典之, 山田容子, 岩村樹憲
    • Organizer
      日本薬学会第129年会
    • Place of Presentation
      国立京都国際会館
    • Year and Date
      20090326-28
  • [Presentation] アレニルエーテルの分子内Diels-Alder反応を利用したnaphto[1,8-bc]furan環骨格の構築2008

    • Author(s)
      波多江典之, 江嵜啓祥, 兼松顕, 岩村樹憲
    • Organizer
      第38回複素環化学討論会
    • Place of Presentation
      広島県民文化センター
    • Year and Date
      20081121-23
  • [Book] NEW医薬品化学2008

    • Author(s)
      波多江典之(共著)
    • Total Pages
      390
    • Publisher
      株式会社廣川書店

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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