2009 Fiscal Year Annual Research Report
種間の小胞輸送による熱帯熱マラリア原虫の赤血球内寄生維持機構の解明
Project/Area Number |
20790094
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
八代 聖基 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 健康工学研究センター, 研究員 (90399155)
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Keywords | 薬学 / 感染症 / マラリア |
Research Abstract |
本研究課題は「種間の小胞輸送による熱帯熱マラリア原虫の赤血球内寄生維持機構の解明」と題し、特にヒト・マラリア原虫(Plasmodium falciparum)の赤血球内寄生時における原虫外膜系の形成機構と血球膜へのタンパク輸送機構を分子(蛋白質)レベルで解明することを目的として研究を遂行している。 今年度はその中でも特にこれまで明らかにしているN-ethylmaleimide-sensitive factorのマラリアホモログ(Pf NSF)が原を足がかりに昆虫細胞を用いた強制発現系と特異的抗体を用いていくつかの原虫由来の膜融合装置関連蛋白質についていくつか候補タンパク質を見いだした(sec23ホモローグ等)。これらが本当に原虫とヒトの種の間の行き来に関与するのか?またその小胞輸送をコントロールしているのか?今後はこれらの蛋白質の遺伝子とGFPを融合した遺伝子をマラリアに発現させる系を構築し、蛍光顕微鏡下で可視化する。さらに、マラリアに特定のプラスミ遺伝子を発現するプラスミドを把持したものを簡便に検出できないかと考え、プラスミドへのライゲーションをマイクロチップ電位泳動装置を用いて確認する方法を確立した(論文1)。今後これらの原理を応用しつつ特定の遺伝子(プラスミド)を保持したマラリア原虫の検出を行いたい。
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