2008 Fiscal Year Annual Research Report
多機能性医薬素材としてのジアミノピメリン酸類の創製と活性評価
Project/Area Number |
20790104
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Research Institution | Tohoku Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
斎藤 有香子 Tohoku Pharmaceutical University, 薬学部, 助手 (30364409)
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Keywords | 有機化学 / アミノ酸 / クロスメタセシス反応 / 生理活性 |
Research Abstract |
meso-ジアミノピメリン酸(DAP)を含有するペプチドグリカンは細菌特有の構造であり, mrso-DAPを含有するペプチド類が制癌作用, 免役賦活剤などに多く見出されている. そこで, 各種官能基含有DAP合成を目指し, 新たな合成法に着手した. Garnerアルデヒド由来のビニル体とアリルグリシン類とのGrubbs触媒によるクロスメタセシス(CM)反応の検討を行った. CM反応の問題点はヘテロメタセシスとホモメタセシス(副反応)との競争反応になることから, 嵩高いGarnerアルデヒド由来のビニル体を5当量用い. さらに溶媒にトルエンを用いることで, 高収率でクロスカップリング体を得た. クロスカップリング体を酸化白金で還元し, 脱アセタール, TEMPO酸化によりカルボン酸として, 当研究室で開発した触媒的縮合剤BBDI(Tetrahedron Letr. 2006, 47, 3099-3102)を用いてエステル化を行い, アミノ基とカルボキシル基の保護基が全て違うorthogonally protected DAPを得た. さらに得られたDAP体をグルタミン酸の側鎖カルボン酸と縮合し, Nod(Nucleotide-binding oligomerization domain)1刺激活性を持つN-カプリロイルiE-DAPの合成に成功した.
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Research Products
(3 results)