2008 Fiscal Year Annual Research Report
環境ストレスに対する内耳機能保護因子の解析と加齢性難聴の予防・治療薬の開発
Project/Area Number |
20790117
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
大神 信孝 Chubu University, 生命健康科学部, 講師 (80424919)
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Keywords | 難聴 / ラセン神経節 |
Research Abstract |
研究目的 環境ストレスに対する内耳保護因子の解析、及び内耳保護因子の機能賦活化剤などを用いた感音性/加齢性難聴の予防・治療薬の開発を目的に解析を進める。 研究目標 (1)環境ストレスに対する内耳保護因子の解析 (2)遺伝子改変マウスの内耳形態解析 (3)難聴を発症するモデルマウスの聴力低下予防実験 研究成果 ●研究代表者は、新規遺伝子改変マウスは加齢性難聴であることを見出し、その恒常活性型遺伝子を導入することによりその症状を改善することに成功した。 ●更にその遺伝子改変マウスの内耳では、NF-κBの活性依存的に内耳蝸牛らせん神経節の神経変性を伴うことを世界に先駆けて見出した。 ●研究代表者は、Zinc finger protein 28(Zfp28)という遺伝子が腫瘍の大きさに依存して高発現することを見出した(J Dermatol Sci., in press, 2009)。この遺伝子は色素細胞の機能制御に関わる可能性が極めて高く、色素細胞はまた聴力の制御に関与することから、Zfp28も聴力制御に関わる可能性が高い。今後は内耳においてZfp28の発現部位、聴覚神経系などに関与しているか、解析する予定である。
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