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2009 Fiscal Year Annual Research Report

個別化緩和医療に向けた遺伝情報に基づくオピオイド鎮痛薬間の至適投与量換算法の開発

Research Project

Project/Area Number 20790132
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

内藤 隆文  Hamamatsu University School of Medicine, 医学部附属病院, 薬剤主任 (80422749)

Keywordsオキシコドン / テーラーメイド医療 / がん性疼痛 / オピオイド / 緩和医療 / 遺伝子多型
Research Abstract

本研究では、オキシコドン(Oxy)とその活性代謝物のオキシモルフォン(Oxm)および不活性代謝物のノルオキシコドン(Noxy)の体内動態に基づいて、日本人のがん患者におけるOxy徐放錠の耐性形成に及ぼすCYP3A5、CYP2D6、ABCB1およびOPRM1の遺伝子変異の影響について評価した。血漿中Oxy濃度はCYP3A5、CYP2D6およびABCB1の遺伝子変異の影響を受けなかった。血漿中Noxy濃度およびNoxyとOxyの濃度比(Noxy/Oxy)とCYP3A5との関係では、*3/*3群で*1/*1+*1/*3群と比較し、有意に低値を示した。また、血漿中Oxm濃度およびOxmとOxyの濃度比(Oxm/Oxy)とCYP2D6の表現型との関係では、EM群に比べ、IM群では有意に低値を示した。Oxyの耐性形成の指標となるOpioid escalation index(OEI)に関して、CYP3A5の*3/*3群で*1/*1+*1/*3群と比較し、有意に高値を示した。一方で、OxyのOEIに及ぼすCYP2D6、ABCB1およびOPRM1の遺伝子変異の影響は認められなかった。CYP3A5とCYP2D6の遺伝子変異は、Oxyの血中動態にほとんど影響を及ぼさないが、Oxyの代謝経路と代謝物の血中動態に影響を及ぼすことが示された。さらに、CYP3A5の遺伝子変異により、OEIが上昇することから、Noxyの体内動態またはCYP3A5を介さない代謝経路への依存度が、Oxyの増量速度に影響を及ぼす可能性が示された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] がん患者におけるオキシコドンの有害作用と耐性形成に及ぼすCYP3A5、CYP2D6およびOPRM1の遺伝子変異の影響2009

    • Author(s)
      内藤隆文、川上純一, ら
    • Organizer
      日本臨床薬理学会年会
    • Place of Presentation
      パシフィコ横浜(横浜)
    • Year and Date
      2009-12-03

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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