2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790176
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
中島 謙一 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 助教 (40398392)
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Keywords | 細胞骨格 / クロライドイオン / GTPase |
Research Abstract |
微小管はすべての真核細胞に存在する細胞骨格系であり、α-tubulin、β-tubulinという二種類のグアニンヌクレオチド結合タンパク質どうしの非共有結合によって形成される細長い筒状の重合体である。微小管は盛んに重合と脱重合を繰り返す動的に不安定な構造体であり、この動的不安定性は、tubulinの持つGTPase活性に基づいている。本研究では、微小管の基本的な動態およびtubulinのGTPase活性に対する、クロライドイオンを始めとする様々な陰イオンの影響を検証し、以下の事を明らかにした。実験にはブタ脳由来精製tubulinを用いた。 ・微小管の重合に対する陰イオンの影響 tubulinを様々な陰イオン (Cl^-、NO_3^-、Br^-、I^-、F^-、Gluonate^-) 存在下で試験管内で重合させると、Cl^-、F^-、Gluconate^-が存在する時によく重合した。NO_3^-、Br^-、I^-存在下では重合は抑制された。 ・tubulinのGTPase活性に対する陰イオンの影響 tubulinの持つGTPase活性をを様々な陰イオン(Cl^-、NO_3^-、Br^-、I^-、F^-、Gluonate^-)存在下で測定すると、盛んな重合が観察されたCl^-、F^-、Gluconate^-で低く、NO_3^-、Br^-存在下で高い活性が見られた。
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Research Products
(3 results)