2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790221
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹本 さやか (木村 さやか) The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 助教 (70372365)
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Keywords | CaMK / プレニル化 / パルミトイル化 |
Research Abstract |
本研究では、申請者自ら分子同定を行い、神経樹状突起形成における役割と脂質修飾過程を明らかとしてきた、膜挿入型カルシウム/ カルモジュリン依存性蛋白質リン酸化酵素 (CaMK) であるCHCK-III/ CaMKIγに焦点を当て、本酵素のマウス個体における生理的機能の解明を行う。 更に、リン酸化酵素として非常にユニークな特徴である、プレニル化、パルミトイル化の2重の脂質修飾を受ける点に着目し、その生物学的意義の立証を目指している。初年度は、上記目的を遂行するために下記の項目についての研究を遂行した。 1. 本酵素のマウス脳内における機能を探索するための遺伝子導入法として、in utero electroporation法ならびにレンチウイルスをもちいた遺伝子導入の実験系のセットアップを完了した。 2. CLICK- IIIノックアウトマウスを用いた脳組織構築異常の探索を開始した。 3. 脂質修飾の意義を解明には、脂質修飾変異体型酵素をin vivoで発現させることが有効であり、そのためのレンチウイルスの作成を行った。 4. 生化学的特性を明らかとするために、CLICK- IIIリコンビナント蛋白質発現系の確立を目指しており、本年度はSf9を用いた発現系の条件検討を進めた。
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