2009 Fiscal Year Annual Research Report
RBP-J欠損神経細胞が示す分化障害の分子機構の解析
Project/Area Number |
20790244
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Research Institution | Research Institute, Shiga Medical Center |
Principal Investigator |
谷垣 健二 Research Institute, Shiga Medical Center, 遺伝子研究部門, 専門研究員 (70362473)
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Keywords | Notch / RBP-J / 神経発生 / 大脳皮質 / conditional knockout |
Research Abstract |
平成20年度に我々が作製したRBP-J-binding site-SV40 promoter luciferase/Venusのコンストラクトは、SV40 promoterというそれだけでVenusの発現を誘導できるプロモーターにRBP-J結合サイトをタンデムにつなぐことによって、RBP-Jの転写抑制能を可視化できる可能性があるNotchレポーターコンストラクトである。Notch/RBP-Jシグナルの活性化をモニタリングできているかを検証するため、RBP-J floxed miceから樹立された神経幹細胞の培養系を用いて解析を行なった。gamma-secretase阻害剤であるDAPTの投与によってNotchシグナルを阻害すると、神経幹細胞は神経へと分化がすすむ。すると、レポーターからのVenusの高発現が抑制されるだけでなく、完全な発現抑制が起こることを見出した。この完全な転写抑制効果は、CreによるRBP-Jの欠損誘導によって解除されることから、このレポーターを用いることでRBP-Jによる転写抑制化を可視化できる可能性が示唆された。我々は、このレポーターにinsulatorを加えたコンストラクトを用い、Notchシグナルの活性化とRBP-Jによる転写活性化能を可視化できるtransgenicマウスを作製し、胎生14日の大脳皮質においてNotchシグナルの活性化を可視化できることを確認した。
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Research Products
(4 results)