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2009 Fiscal Year Annual Research Report

三次元基質中における癌細胞運動様式の可塑性の解析

Research Project

Project/Area Number 20790254
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

山崎 大輔  Kobe University, 医学研究科, 助教 (50422415)

Keywords細胞運動 / 転移 / Rhoファミリー
Research Abstract

癌治療を考えるうえで浸潤・転移の抑制は最も重要な課題のひとつであり、癌細胞運動の制御はその有力なターゲットである。癌細胞運動の特徴として、癌細胞はその由来する組織や細胞の分化の程度によりの形態的に異なる多様な運動様式を示すこと、また同一の細胞であっても細胞外環境に応じてその運動様式を変化させることが挙げられる。これは特定の運動様式を制御するだけではすべての癌細胞の浸潤・転移を抑制することができないことを意味している。したがって癌細胞運動の抑制を考える場合、癌細胞が示すこのような運動様式の多様性および可塑性について十分に考慮しなければならない。そこで癌細胞浸潤・転移時における細胞運動制御機構を明らかにすることを目的とし、癌細胞が示す細胞運動様式の多様性および可塑性について検討した。異なる運動様式を示す五つの癌細胞株(HT1080、U87MG、T98G、SW480、SW620)における低分子量Gタンパク質Rhoファミリーの活性を測定したところ、間葉性游走を行う細胞株ではRacの活性が高くアメーバ様遊走を行う細胞株ではRhoの活性が高い傾向が認められ、間葉性游走にはRacがアメーバ様遊走にはRhoのシグナルが重要であることが明らかになった。そこで運動様式の可塑性はRacおよびRhoのシグナルのバランスの変化により制御されていると考え、Rhoファミリーの活性を制御する分子のひとつsrGAPファミリーの役割を解析したところ、srGAPファミリーはRhoAに結合しRacの活性を制御していることが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Involvement of Rac and Rho signaling in cancer cell motility in 3D substrates2009

    • Author(s)
      山崎大輔
    • Organizer
      第61回日本細胞生物学会
    • Place of Presentation
      名古屋国際会議場(愛知県)
    • Year and Date
      2009-06-04

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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