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2008 Fiscal Year Annual Research Report

子宮頚部HPV関連腺癌と非関連腺癌における癌抑制遺伝子の動態

Research Project

Project/Area Number 20790273
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

刑部 光正  Yamagata University, 医学部, 助教 (60400561)

Keywords病理学 / 癌 / ウイルス / 子宮頸部腺癌
Research Abstract

1. 研究材料
データベースから子宮頸部粘液性腺癌20例、類内膜腺癌12例の手術検体を選出した。分子病理学的検討には、それぞれの病理組織標本用ホルマリン固定パラフィン包埋ブロックからマイクロダイゼクションによりDNAを抽出し、研究材料とした。
2. HPVの有無の確認とタイピング
1. で抽出したDNA溶液に対して、PCR-RFLP法及びMultiplex PCR法によりHPVの検出とタイピングを行い、両法で検出されたものをHPV陽性とした。結果 : 32例中11例でHPVが検出された。亜型の内訳としては16型が3例、18型が8例であった。なお、各組織亜型およびHPVの亜型に特徴は見いだせなかった。
3. APC遺伝子の変異、メチル化およびAPC蛋白の発現異常
1. で抽出したDNA溶液に対して、PCR-RFLP法及びダイレクトシークエンス法により遺伝子変異の有無を検討した。また、1. のDNA溶液をbisulfite処理し、MSP法を用いてプロモーター領域のメチル化の有無を検討した。APC蛋白の発現に関しては免疫組織化学染色を用いて検討を行った。結果 : APC遺伝子の変異は3例に認められるのみであった。また、APC遺伝子のプロモーター領域のメチル化は11例に検出された。APC蛋白の異常発現は見られなかった。APC遺伝子の変異、メチル化に関しても組織亜型との関連は見いだせなかった
HPVおよびAPC遺伝子およびAPC蛋白の異常だけでは、子宮頸部腺癌の発癌を説明しえず、今後行う予定のp53遺伝子の変異とp53蛋白、Rb蛋白、p16^<INK4a>蛋白などの発現異常の検討結果を含めて子宮頸部腺癌の発癌機序の解析を行っていく。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 子宮頸部腺癌におけるHPVの関与及び癌抑制遺伝子の発現異常2008

    • Author(s)
      刑部光正
    • Organizer
      第97回日本病理学会総会
    • Place of Presentation
      金沢
    • Year and Date
      2008-05-15

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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