2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790298
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮嵜 美幾 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 特任研究員 (30401912)
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Keywords | エピジェネティクス / 癌 |
Research Abstract |
エピジェネティクスを担う因子として、近年ポリコーム群タンパク質が注目を浴びており、細胞増殖や分化、幹細胞の維持など様々な生命現象に関与していることが明らかになってきた。本研究ではポリコーム群のなかでもL (3) MBTと呼ばれる特徴的なmbt (malignant brain tumor) ドメインを有する因子について、その生体内での機能を明らかにするとともに、生化学的解析も行い、将来的にはこれらを標的とした治療薬の開発を目指す。L (3) MBT機能異常の生体における影響を調べるためには、遺伝子ノックアウトが必須ある。しかし、いわゆるnull- ノックアウトマウスは胎生致死である (申請者ら未発表データ) ため、コンディショナルノックアウトマウスを作製し、それぞれの遺伝子が発現の高い臓器を中心に分子レベルとフェノタイプ双方から解析し、生体の機能や細胞レベルでの分化、増殖、染色体での機能や、特に発癌における作用を解明することを研究項目とする。まず、コンディショナルノックアウトマウスを作製するにあたり、DNAコンストラクトを作製した。完成したコンストラクトをES細胞にエレクトロポレーションにより導入し、ネオマイシンにてセレクションを行った。スクリーニングはまずはPCRで行い、さらにシークエンスやFlpが挿入されたコンストラクトをセレクションされたES細胞に導入して、ネオマイシン遺伝子配列が削除されるかどうかなどを実験してセレクションされたES細胞に相同組換がおこっているかどうかを確認した.これをマウスの胚盤胞に打ち込むことにより、キメラマウスを作製することを試みた。
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Research Products
(1 results)