2008 Fiscal Year Annual Research Report
新規インスリンシグナル分子WDR6を介する細胞内情報伝達経路の同定とその機能解析
Project/Area Number |
20790306
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
千葉 卓哉 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (40336152)
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Keywords | 老化 / カロリー制限 / 視床下部 / 神経内分泌 / インスリン |
Research Abstract |
In vitroおよびin vivoにおけるWDR6の構造および機能解析 1. WDR6の機能解析を行うため、human WDR6の全長をcDNAライブラリーより単離し、発現ベクターに組み込み、構成的発現細胞株を樹立した。現在IRSおよびLKB1との結合に必要な領域の同定と、これらの分子のリン酸化制御に関与する領域を解析している。 2. WDR6遺伝子改変動物の作製のため、cre-loxPシステムをもちいたターゲティングベクターを構築し、ES細胞での標的遺伝子組み換えを行った。サザンブロット、およびPCRによってポジティブクローンを複数個同定し、現在キメラマウスの作製を行っている。 AMPKを介したAutophagy活性化とCRによる神経変性疾患抑制との関連の解明 1. 構成的活性型AMPK、ドミナントネガティブ型AMPKを組み込んだアデノウイルスベクターを作製した。現在AMPKによって制御される遺伝子の発現解析をin vitroおよびin vivoにおいて行っている。 DFCR-RE(Dwarfism and Calorie Restriction-Response Element)結合因子の同定 1. Gel Shift assayによりHNF-4がDFCR-REに結合する可能性を確認した。DFCR-RE配列をルシフェラーゼの上流に組み込んだレポータープラスミドを作製した。現在このプラスミドをもちいてレポーターアッセイを行うとともに、このレポーターを構成的に発現する細胞株の樹立を行っている。 2. Chromatin Immunoprecipitation(ChIP) assayにより、HNF-4が実際にDFCR-REをもつ遺伝子のプロモーター領域に結合する可能性を示唆する結果を得た。現在質量分析計をもちいてさらにDFCR-RE結合因子の探索を行っている。
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