2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790324
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
COBAN Cevayir Osaka University, 免疫学フロンティア研究センター, 特任助教 (00397712)
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Keywords | マラリア / 自然免疫 / ワクチン / アジュバント / TLR9 / ヘモゾイン |
Research Abstract |
この研究は今まで明らかにされていないマラリアに対する宿主の自然免疫反応や原虫による免疫逃避反応を明らかにする目的で行っている。今年度の成果としてToll様受容体もしくはそのシグナル伝達経路が実際のマラリア感染においてどのような生理的意義を有するのか原虫、宿主両方の視点から動物モデルを用いて検証した結果を報告する。 前年度の結果からTLR2,TLR9を介してマラリア原虫成分のGPIやヘモゾインが自然免疫を賦活化し、脳マラリアか見られるようなマラリア感染病態か関与していることが示唆された。この結果はInternational Immunology (2007)に掲載され、マラリア感染におけるToll様受容体などを介した自然免疫反応が感染時の防御免疫のみならず病態にも関与していることを総説した論文がTrends in Microbiology(2007)に掲載された。 その後ヘモゾインがモデルタンパク抗原やマラリア原虫抗原に対して非常にいいアジュバントになることを見出し、現在その作用機序の解明を進めている。
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