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2008 Fiscal Year Annual Research Report

家禽における腸管内の細菌および原生動物の共生関係と病原性細菌の伝播機構の研究

Research Project

Project/Area Number 20790346
Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

関塚 剛史  National Institute of Infectious Diseases, 病原体ゲノム解析研究センター第三室, 研究員 (40462775)

Keywords細菌叢 / 原生動物 / 共生 / 分子生物学 / 原虫
Research Abstract

動物の腸管内では、細菌以外に種々の原生動物も腸管内に寄生してる。しかし、その腸管内に存在する原生動物のより詳細な解析は行われていない。また、一部の細菌は、自然環境中で自由生活型の原生動物内に内在し、増殖若しくは長期間生存する事が可能であるとの報告がある。更に、トロイの木馬のように自由生活型原生動物の細胎内に潜んだ一部の細菌は、原生動物をベクターとして継ぎの宿主へ感染することも可能である事が報告されている。そこで、動物腸管内における細菌および原生動物の共存関係の解析を目的とした。生産管理された食鶏の盲腸便22検体および3ヵ所の異なる牧場の放牧牛の糞便7検体を供試し、16S rDNA配列を元にしたT-RFLP法による細菌叢の解析を行った。更に、18S rDNA配列による原生動物叢の検出・同定を行った。供試した食鶏盲腸便22検体の腸内細菌叢は、ほぼ同様な細菌叢を構成していたが、主要な細菌構成の差異により、3つに大きく分類された。細菌叢の大部分が、Bacteroidetes及びClostridiaであった。また、今回用いた食鶏盲腸便全てに於いてCampylobacter jejuniが存在し、C. jejuniを含めたCampylobacteraceaeの割合は細菌叢全体の約1.8%を占めていることが示唆された。牛糞便7検体では、牧場ごとで共通した細菌叢の構成を形成しており、更に試料にも強く影響を受けている事が示唆された。牛糞便中には、C. jejuniは存在しなかった。食鶏盲腸便中には原生動物は存在しなかったが、牛糞便中にBlastcystis属及びBalantidium属が高頻度に存在する事が明らかとなった。更に、原虫に内在する細菌をT-RFLP法により解析したところ、原虫内にEubacterium属が多く存在する事が予測された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 動物腸管内の細菌叢および原生動物叢の検出・同定2009

    • Author(s)
      関塚剛史
    • Organizer
      第82回日本細菌学会総会
    • Place of Presentation
      名古屋市名古屋国際会議場
    • Year and Date
      2009-03-13

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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