2008 Fiscal Year Annual Research Report
Aire陽性胸腺髄質上皮細胞におけるクローディンの発現とその機能
Project/Area Number |
20790373
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
濱崎 洋子 Kyoto University, 医学研究科, 助教 (10362477)
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Keywords | 免疫学 / 発生分化 / 胸腺 / 上皮細胞 / タイトジャンクション / クローディン |
Research Abstract |
1)胸腺上皮細胞に発現するCld3,4、およびOcc欠損マウスの作製 Cld3,Cld4KOマウスの作製に成功した。現在各々のKOマウスにおける胸腺の発生およびリンパ球分化について検討を行っている。またfunctional redundancyの可能性を考慮しそれぞれのKOマウスの掛け合わせを始めている。 2)胸腺上皮細胞に発現するCld3,4の細胞牛物単的解析 胸腺上皮細胞に発現するCld3,4は、TJの形成ではなく全く別の免疫学的機能を担っていることが予想される。そこでまず、Cld3,4をL細胞に発現させた際の接着活性やその局在様式を、上皮細胞においてバリア機能を果たすことがすでに証明されているCld1を導入したL細胞と比較検討した。その結果、Cld3および4は、すでにTJにおける機能がin vivoで証明されているCld1と異なり、細胞間接着部位よりもむしろ細胞表面に点状に局在すること、さらに物理的な接着活性を有さないことが明らかになった。以上の結果は、Cld3,4が胸腺上皮細胞においてTJを形成しない理由がその分子特性にあることを示唆している。
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Research Products
(2 results)