2008 Fiscal Year Annual Research Report
WHO基準に基づいた交通事故による外傷に関するWebベースを用いた知の創造
Project/Area Number |
20790386
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
マーラシンハ C.A. Nagaoka University of Technology, 工学部, 准教授 (60447646)
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Keywords | 医療情報工学 / 社会情報工学 / ソフトウェア工学 / データベースシステム / 感性工学 |
Research Abstract |
外傷での死者は世界中で毎年520万人と推計され、その91%を占める発展途上国(以下途上国)では、特に交通外傷が急速なモータリゼーションに伴い増加している。外傷の予防・治療改善には、外傷サーベイランス(以下IS)システムを構築し、死傷者データを収集することが必要である。ISデータを用いた分析から、予防施策を立案、実施し、その効果についての評価も経時的に収集されるISデータにより行うことができる。単一のデータ収集システムを共有し、途上国におけるISシステムを低コストで立ち上げることを本研究の目的とし、データの標準化と分析能力向上により外傷治療の改善に資することができると考えた。20年度は下記の成果となった。 1. ISシステム参加について、スリランカ(Peradeniya大学病院)、カンボジア(.Calmette病院)、ラオス(Mahosot病院、Friendship病院)と交渉を始め、参加の了承を得た。 2. データ入力画面の細部、国別の固有データ項目、使用言語(必要なら現地語に翻訳)、を決定しデータ入力の試行を行った。データ入力者を決め、データ項目の分類定義、データ入力方法、集計結果の表示方法、報告書の作成についてトレーニングを行った。WHOあるいはJICAの研修への参加者をカウンターパートとし、カウンターパートがトレーニングに責任を持つこととした。 3. 準備の整った施設から、WHOのガイドラインに沿って、コアデータをすべての参加施設で入力した。開発システムはwww.wbiss.orgヘアップロード済みである。
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