2008 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者介護施設における整容・美容ケアマネジメントシステムの構築
Project/Area Number |
20790387
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
平川 仁尚 Nagoya University, 医学部・附属病院, 特任助教 (00378168)
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Keywords | 高齢者介護施設 / 整容 / 美容 / 美容カルテ / 美容ガイド / 美容師 / 国際生活機能分類 |
Research Abstract |
高齢者の生活にとって、身だしなみを整えること(整容)は重要である。日常的に身だしなみを整えておくことは、生活のリズムの形成、社交性や活動性の維持・向上に寄与する。本研究は、その期間内(3年間)に、病院や高齢者介護施設における標準的整容・美容ケアマネジメント法を開発することを目的としている。平成20年度からの3年間で、整容・美容に関するケア評価票(美容カルテ)と具体的で分かりやすいケアサービス計画案の作成を行う予定となっており、平成20年度には、既存の代表的なケア評価票を精査し、これを基に整容・美容に関係があるオリジナル評価票を作成することを計画して研究を進めてきた。 日常的に整容・美容の支援を行う場合に考慮すべき身体的・心理的・社会的な問題点(ニーズ)を、在宅アセスメントマニュアルMDS-HC/CAPs、高齢者ケアプラン策定指針MDS-RAPs、日本訪問看護財団方式、国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health, ICF)など主要なケアニーズ評価票を用いて抽出した。特に、ICFについては、ICFコードと問題点(ニーズ)を対応させた。そして、抽出された各問題点について、具体的な対応、つまりケアプラン例(「整髪用具の準備・後片付けを手伝う」「顔や手を洗った後、鏡をみながら化粧をする」「きれいになりましたね、と声かけをする」)などを対応させた。美容師側の視点からみた問題点の抽出を現在行っており、平成21年度前半で終了する予定である。また、完成させたケア評価票に対応したケアサービス計画案を視覚的な表現(e-Learningシステムなど)を用いて具体的に分かりやすくする作業を行っている。平成21年度末には美容カルテとケアプラン例(美容ガイド)をWeb上、もしくは出版にて公表する予定である。
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