2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790391
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
奈良岡 恵子 Aomori University of Health and Welfare, 健康科学部, 助手 (30457741)
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Keywords | ドナー移植コーディネーター / 役割 / レシピエント移植コーディネーター / 教育 |
Research Abstract |
研究目的 : 1997年に「臓器移植法」が施行されたが、世界的な臓器提供者数の不足や移植待機患者数の増加など移植医療を取り巻く環境は明るくない。移植医療の普及啓発や実際の臓器提供発生時において活動してきたドナー移植コーディネーターは、移植医療の足元を支えてきたと考えられるが、その活動や役割を医療従事者がどのように認識しているのか調査は行われていない。本研究では移植医療の向上を担う専門職としてのドナー移植コーディネーターの役割とは何かを考え検討することを目的とする。 20年度に実施した具体的内容 : 平成20年度は、専門知識提供者である添田英津子氏にはレシピエント移植コーディネーターの立場として、鳴海俊治氏には移植外科医の立場として、移植医療の実態と意識を把握するために面接調査に赴き、それらの内容を質問紙に反映させることとした。内容を検討した結果、ドナー移植コーディネーターと臨床の医師や看護師、コメディカルとの情報を活発に交換することやドナー管理についての補助、病院のニーズに応じた移植医療に対する専門的な教育などドナー移植コーディネーターの役割に多くを期待していたが、実際はドナー移植コーディネーターの人手不足や、期待する役割を移植医が担っている現状が明らかになった。今後、臓器提供者側の救急医へも面接調査を行い実態や現状を明らかにし、質問紙の調査内容に反映させていくこととした。
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