2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790399
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中富 克己 Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (90457531)
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Keywords | 肺気腫 / 疾病感受性遺伝子 / 糖転移酵素遺伝子 / 一塩基型多型(SNPs) / 候補遺伝子アプローチ法 / 相関解析 / 症例-対照研究 / 遺伝子診断法 |
Research Abstract |
長崎大学医学部・歯学部附属病院およびその関連病院において, 新たに肺気腫と診断された患者72名と年齢と性別をマッチングさせた健常者72名を対象に候補遺伝子アプローチ法による相関解析を行った。候補遺伝子として糖転移酵素のFUT1・FUT2・FUT3・FUT5・FUT6・FUT7の6つの遺伝子と転写因子であるSmad4とSmad7の2つの遺伝子, 計8つの遺伝子多型を解析し, 肺気腫患者群と健常者群間で多型の出現頻度の有意差検定を行った。 FUT1に存在するSNPsの中から3つをtag SNPsとし, PCR-restriction fragmeht length polymorphism法で多型解析を行った。さらに3つのSNPsを組み合わせてhaplotypeおよびdiplotypeを構築した。そして, Hap 1 haplotypeの出現頻度は健常者群と比べて疾患群で有意に高かく(P=0.013, odds ratio=1.815), 肺気腫感受性遺伝子の一つであることが示唆された。 また, FUT6内に存在するSNPsの中から3つをtag SNPsとし, PCR-restriction fragment length polymorphism法で多型解析を行った。同様に、haplotypeおよびdiplotypeを構築した。その結果, Hap 1/Hap 1 diplotypeの出現頻度は健常者群と比べて疾患群で有意に高かく(P=0.033, odds ratio=3.234), この遺伝子も肺気腫感受性遺伝子の一つであることが示唆された。 今後も疾患感受性遺伝子を同定し, 有意差を認めた遺伝子多型を組み合わせて, 感度・特異度およびオッズ比の高い遺伝子診断法を確立する予定である。
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Research Products
(1 results)