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2009 Fiscal Year Annual Research Report

臨床検査法として有用な新しいHDL亜分画測定法の開発

Research Project

Project/Area Number 20790414
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

臼井 真一  Okayama University, 大学院・保健学研究科, 准教授 (50346417)

Keywords臨床化学 / HDL / ELISA / リポタンパク質
Research Abstract

抗アポAII抗体と抗アポE抗体を使ったサンドイッチELISA測定では、HDL粒子に含まれているアポAII-E複合体を検出している可能性が示唆された(昨年度)。そこで本年度は、ELISAにおける反応性の確認とFRET法でのさらなる測定検討のために、血清からアポAII-E複合体を精製し、精製アポAII-E複合体を用いた実験を試みることにした。当初はELISAで使用したものと同じ抗体(抗アポAII抗体または抗アポE抗体)を結合させたアフィニティゲル(Sepharose 4B、GEヘルスケアバイオサイエンス社)での精製を行ったが困難であった。次にアポEと親和性のあるヘパリンカラムと抗アポA-II抗体ゲルの組合せにより精製を試みた。その結果、ウエスタンブロッティングでは抗アポAII抗体と抗アポE抗体の両方に反応するバンドが検出され、アポAII-E複合体が粗精製されていることが確認できた。この精製蛋白を用いてサンドイッチELISA法で添加試験を行った結果、添加濃度に比例した有意なシグナルを得ることができなが添加回収率が38-53%と予想より小さな値となった。この原因としては、血清に存在する他の成分がELISAでの測定系に影響していることが一番に考えられた。また、FRET法によるホモジニアスな系での検討では抗体を直接蛍光標識して検出を試みたが、全血清および精製アポAII-E複合体のいずれに対してもシグナルは小さく、ブランク付近の値で検出することができなかった。以上のことから、HDLに含まれるアポAII-E複合体は異なる2種の抗体を使ったELISA系では定性的には検出可能であると考えられるが、定量的な目的で分析するためには測定条件を改善する必要がある。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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