2008 Fiscal Year Annual Research Report
難分解性フッ素化合物n-EtFOSEの胎児期、幼若期吸入曝露影響の解明
Project/Area Number |
20790420
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Research Institution | Suzuka University of Medical Science |
Principal Investigator |
坂 晋 Suzuka University of Medical Science, 薬学部, 助手 (30399828)
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Keywords | 次世代影響 / 内分泌撹乱物質 / 環境 / 衛生 |
Research Abstract |
本研究では、平成20年度において、1) 吸入曝露条件の検討、ならびに2) 妊娠期における経口曝露評価に焦点をあてて実施した。 1) 吸入曝露条件の検討 吸入曝露装置におけるn-EtFOSE濃度が低濃度(目標値 ; 5mg/m^3)、高濃度(目標値 ; 20mg/m^3)にて安定した条件となるよう検討を行ったが、入手可能なn-EtFOSEの量が吸入曝露実験を実施するには不足していることから実現には至っていない。 2) 妊娠期における経口曝露評価 妊娠2日目から出産前の妊娠20日目のWistarラット(各群5匹)に予備実験を実施したうえで設定した0,5, 10mg/kg/dayの曝露濃度で実施した。妊娠期における体重増加量は、0mg/kg/day曝露群の母ラットと比較して10mg/kg/dayの曝露群の母ラットでは低下していた。また、妊娠20日目における胎仔の体重、各臓器重量(肺、肝、腎、胎盤)を調べたところ、10mg/kg/dayの曝露群の胎仔の体重は、0mg/kg/day曝露群の母ラットと比較して有意に減少していた。また、体重あたりの肺ならびに胎盤重量は、0mg/kg/day曝露群の母ラットと比較して10mg/kg/dayの曝露群の胎仔では、有意に増加していた。これらの臓器より抽出した遺伝子を用いたマイクロアレイによるプロフィール解析を実施し、各曝露群間の比較検討を進めている。
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