2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790427
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
井上 顕 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40469036)
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Keywords | 自殺 / 気候 / 要因 / 日本 / 地域 / 自殺対策 / 予防 / リスク |
Research Abstract |
今年度は本研究課題における科学研究費補助金3年間(平成20年度-22年度)の最終年度であった。(1)わが国の平成18年における人口動態調査をもとにし、自殺死亡率の高・低各5都道府県(高:秋田県・岩手県・島根県・山形県・宮崎県、低:奈良県・岡山県・徳島県・神奈川県・京都府)を対象とした。本年度は一昨年度・昨年度で調査した昭和52年から平成20年の人口動態調査(厚生労働省)における自殺死亡数等の代表値データ、(自殺死亡率算出のために人口に関する代表値データは総務省統計局)、対象各都道府県の都道府県庁所在地における気候データ(平均気温・海面気圧・湿度・降水量・日照時間:気象庁・各気象台)の統計学的解析結果より考察した。性別という視点、自殺死亡率の高・低という側面、各気候項目という面と複数の視点から検討した。(2)わが国全体としての検討においても先述(1)の視点から考察した。そして、先述年における自殺死亡数等の代表値データにおける月別自殺死亡数の視点からの検討も詳細に行った。(3)三重県を北勢・中勢伊賀・南勢志摩・東紀州の4地域に分け、昨年度までに調査した三重県衛生統計年報からの代表値データである自殺死亡率、気候データにおける統計学的解析結果について考察した。これらの結果を総合的な視点からも検討・考察し、まとめていくことが重要であると考えているので、そのように遂行した。自殺予防が緊要であると言われている現状、様々な側面からの検討、そして具体的かつ効果のある対策を示すことが必要である。
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Research Products
(12 results)