2008 Fiscal Year Annual Research Report
わが国の勤務医の疲労と睡眠・日常活動量との関連の研究
Project/Area Number |
20790447
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
和田 耕治 Kitasato University, 医学部, 助教 (30453517)
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Keywords | 勤務医 / 疲労 / 日常活動量 / 睡眠 / 健康 |
Research Abstract |
本研究は、近年課題になっている医療機関の勤務医の過重労働において、睡眠の質と活動量が疲労に及ぼす影響について調査をし、勤務医の労働環境の実態を把握し、ひいては、疲労を蓄積させない勤務体系の構築といった予防対策を講じることを目的としている。勤務医が健康を害した場合には、患者の治療にも影響を与える可能性があるため、対策は急務である。 平成20年度前期は、文献のアップデートと質問票の作成をおこなった。また、本研究と関連する医師の疲労に関するデータの解析を行い、アジア産業保健学会や第19回医師の健康を考える国際会議にて発表を行った。これらの結果から、本研究の対象である医師の疲労を検討するうえで考慮しておくべき就業環境要因が明らかとなった。今後の調査ではこうした側面を調整要因として測定することが必要であることが明らかとなった。 平成20年度後期は対象医療機関の選定と協力者の募集をおこなった。また、質問票が完成し、パイロット研究をおこなった。平成21年3月にInternational Confenrence on Occupatiomal Healthで行われた医療従事者のための産業保健部会にて諸外国との研究協力について協議をおこなった。これまで得られた知見を基に、研究代表者も所属している日本医師会「勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会」における調査や改善のための活動とも連動させ、短期的に勤務医の健康を支援するための施策を提案する。 平成21年度においては、実際に、睡眠や日常活動量を測定することで、当直時の睡眠の状況や日中の業務量を測定することによって、対策の具体化のもとになるデータを取得する予定である。
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Research Products
(7 results)