2008 Fiscal Year Annual Research Report
男性骨折のリスク評価における骨質指標低カルボキシル化オステオカルシンの測定意義
Project/Area Number |
20790451
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
藤田 裕規 Kinki University, 医学部, 助教 (10330797)
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Keywords | オステオカルシン / 低カルボキシル化オステオカルシン / 骨粗鬆症 / 骨密度 / 生活習慣因子 / 第一次予防対策 / 骨質 |
Research Abstract |
平成20年度は日本人男性における骨質評価法の樹立と骨粗鬆症による骨折のリスク評価を確立するために、奈良県橿原市、奈良市、大和郡山市の65歳以上の男性を対象とし調査を実施した。 1. 受診者は橿原市で1213人、奈良市で304人、大和郡山市で128人であった。当初の予定地域では目標とする対象者の数に至らなかったため追加調査を奈良県香芝市で実施した。奈良県香芝市での受診者は402人で、総対象者数は2047人となった。 2. 骨密度測定 : 二重エネルギーX線吸収法Hologic社QDR4500A車載型にて第2〜4腰椎正面、大腿骨近位部と大腿骨頸部の骨密度の測定を行った。 3. 胸腰椎のデジタル画像撮影 : 単一X線吸収法(Hologic社製QDR4500A)による胸腰椎側面のデジタル画像撮影を実施した。 4. 骨代謝マーカーの測定 : 対象者の血液を用い、低カルボキシル化オステオカルシン、オステオカルシン、高感度C反応性タンパク質、酒石酸耐性酸性フォスファターゼの測定を行った。 5. 既往歴、家族歴、ライフスタイルについての面接調査 : 骨折の既往、家族の骨折の発生状況、カルシウム食品摂取量などの項目を詳細に聴取した。 以上の調査は平成21年2月に終了した。骨密度、アンケート等のデータは矛盾回答などを訂正後、電子化を完了した。平成21年度は解析用データベースの構築、ベースライン解析、ベースライン時以降の症候的骨折の郵送調査を実施する。
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