2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790471
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀧本 禎之 The University of Tokyo, 医学部・附属病院, 助教 (00396699)
|
Keywords | 摂食障害 / 腸管機能 / diamine oxidase |
Research Abstract |
本年度は、diamine oxodase(DAO)活性を測定測定系の確立を目的に研究活動を行った。まず、測定に必要な機器(分光光度計、プレートリーダーなど)を購入し、測定のセットアップを行った。つづいて、1994年のTkagiらが提唱したsensitive colorimetric assay法(Takagi K et al. Sensitive colorimetric assay of serum diamine oxidase, Clinica Chimica Aqcta 226 : 67-75. 1994)に基づき、施設の機器に合う方法に変更を加えながら測定方法を検討した、結果、以下の手順による測定手法を決定した。 1. 試験管に、Cadaverine溶液1.5ml入れる。2. 37℃に保たれた恒温水槽の中で、5分インキュベーションを行う。3. 試験管に、血清サンプル(または、DAO標準溶液)100μlを加えて、混ぜる。4. 37℃の恒温水槽で、正確に30分インキュベーションを行う。4. 試験管に、さらに発色溶液1.5mlを加えて、混ぜる。5. 37℃の恒温水槽で、60分インキュベーションを行う。6. 試験管に、停止液50μlを加えて、混ぜる。668 nmで吸光度を測定する。 この手順に基づいて、5名の健常者を対象に血清中のDAO活性を試験的に測定を行った。その結果は、中央値が6.2(3.2-7.6) unit/Lであった。これまでの報告では、健常者のDAO活性は2.8-9.0unit/Lが正常範囲内と考えられるため、我々の測定系が十分にDAO測定に耐えうるものであると考えられた。DAO活性測定系の確立は、本件急の遂行の根本をなすものであり、測定系の確立に研究の進展が可能になるものである。
|