2010 Fiscal Year Annual Research Report
抗線維化遺伝子修飾血管内皮前駆細胞を用いた肝臓再生療法の開発
Project/Area Number |
20790517
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
中村 徹 久留米大学, 医学部, 助教 (30341332)
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Keywords | 血管内皮細胞(EPC) / 細胞療法 / 肝線維化 / 肝硬変症 / 肝再生 / アデノウイルスベクター / 肝細胞増殖因子(HGF) |
Research Abstract |
in vivoの検討:Wistar系雄性ラットにフェノバルビタール水を1週間自由飲水させた後、腹腔内に週2回6週間四塩化炭素(CCl_4)を投与し、肝硬変症モデルラットを作製した。あらかじめ正常ラット骨髄由来血管内皮前駆細胞(EPC)を培養・採取しておき、以下の3群に分けて実験した。CCl_4投与開始7週目より週1回のペースで1)生理食塩水(対照群)、2)コントロールアデノウイルスであるβガラクトシダーゼ遺伝子導入したLacZ遺伝子導入EPC(EPC-LacZ群)、3)ヒトHGF(hHGF)プラスミドをアデノウイルスベクターを用いて遺伝子導入したhHGF遺伝子導入EPC(EPC-HGF群)、を各々計4回尾静脈より投与し、その間もCCl_4は投与し続け、CCl_4投与開始71日目に屠殺した。in vitroの検討:培養EPCにおける肝再生因子のmRNA発現をreal-time PCRを用いて検討した。培養7日目のEPCにおいて、HGF,TGF-α,EGF,VEGF,活性型MMP-2,-9,-13の発現を確認した。その発現は成熟血管内皮細胞に比しVEGFを除き、有意に上昇していた。生存率を各群間で比較すると、EPC移植により対照群と比し生存率は有意に向上し(対照群:40% vs EPC-LacZ群:66%)、hHGF遺伝子導入EPC移植群との比較ではさらなる向上を示した(EPC-HGF群:75%)。
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