2008 Fiscal Year Annual Research Report
動脈硬化症におけるマイクロRNAおよび遺伝子ネットワークの解明
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20790531
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三好 亨 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (70444651)
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Keywords | 炎症 / マイクロRNA / 動脈硬化 |
Research Abstract |
1) マウスにおける動脈硬化モデルの研究のための、予備実験としてマウス大動脈内皮細胞の培養を行い、その内皮細胞における様々な物質に対する反応を検討した。まず、Minimally oxidized LDL(mmLDL)を用いて、異なるストレインであるC57BL/6とC3H/HeJ由来の大動脈内皮細胞の反応を検討した。培養液へのmmLDL添加4時間後に細胞からRNAを抽出し、炎症性サイトカインの発現を比較検討した。C57BL/6由来内皮細胞はC3H/HeJ由来内皮細胞に比べて、4時間でのInterleukin-6(IL-6), Monocyte Chemotactic Protein-1(MCP-1)の発現レベルが有意に高値であった。マウスのストレインによる炎症反応がRNAの発現レベルで異なることを確認した。内皮細胞に対してのmmLDLによる刺激で、両ストレインの遺伝子発現にどのような違いが出るかを網羅的にメッセンジャーRNAのレベルで検討するために、Dr.Shiの研究室と共同でマイクロアレイの実施に向け調整を行った。 2) 動脈硬化モデルであるApoEの欠損マウスに対して、生後4週から高脂肪食を負荷して動脈硬化病変の進展を経時的に確認した。血液中の脂質のレベルも確認できた。高脂肪食負荷後8週では、大動脈での動脈硬化病変は小さく、異なるストレインを比較する際にこの時期が有用と考えられた。C3H/HeJストレインのApoE欠損マウスを用いて今後検討予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] Serum Adipocytc Fatty acid-binding protein level are independently associated with Coronary atherosclerosis2008
Author(s)
Miyoshi T, Hirohata A, Usui S, Yamamoto K, Hina K, Hirohata S, Kusachi S, Yoshifumi N, Kengo K
Organizer
American Heart Association, scientific sessions 2008
Place of Presentation
New Orleans, USA
Year and Date
2008-11-11