2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20790535
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鳥巣 久美子 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 非常勤研究員 (20448434)
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Keywords | 動脈硬化 / DNA損傷 / マウス / 循環器、高血圧 |
Research Abstract |
hMTH1トランスジェニックマウスを凍結受精卵から起こし、マウスの繁殖をすすめるとともにhMTH1-Tg (+) /Apoe (-/-) マウスを樹立した。 一部のhMTH1-Tg (+) /Apoe (-/-) オスマウスは8週齢から高脂肪食 (0.15%コレステロール、総カロリー比40%) 投与を開始し、2週間ごとに体重、血圧測定を行った (現在継続中) 。上記に先行してコントロールとするApoe (-/-) マウスのデータを蓄積した。酸化DNA損傷がマウス個体に及ぼす影響は多岐にわたると予想し、以下の動脈硬化に影響する様々な因子を測定した。測定項目 : 体重、血圧 (各n=13) 、血清総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセリド (各n=8) 、リン脂質、遊離脂肪酸 (各n=5) 、グルコース (n=10) 、インスリン (n=5) 、OilredO染色を行った大動脈のEnface解析 (n=8) 、Elasticavan Gieson染色をもとに測定した大動脈内膜肥厚面積 (n=9) 、MOMA-2免疫染色をもとに測定した内膜肥厚部位におけるマクロファージ陽性面積 (n=3) 、内膜肥厚部位におけるSudanIV陽性面積 (n=10) 。現在、hMTH1-Tg (+) /Apoe (-/-) マウスのデータをコントロールの条件に合わせてとる準備をしている。 酸化DNA損傷の評価のためのApoe (-/-) マウスの動脈硬化部位のDNA (核およびミトコンドリア) 中の8-oxodGを免疫染色で定量的に検出する条件を検討し、核DNA中の8-oxodG免疫染色の条件を確立できた。内膜肥厚部位では血管内皮細胞、泡沫マクロファージ、平滑筋細胞のいずれにも強い8-oxodGのシグナルを認めた。質量分析により大動脈、肝臓中の核DNA中の8-oxodG量を測定するためのサンプルもすでに採取した。
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Research Products
(2 results)