2009 Fiscal Year Annual Research Report
酸化LDLによる血管内皮機能不全の分子機構解明に関する研究
Project/Area Number |
20790538
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
杉本 浩一 Fukushima Medical University, 医学部, 助教 (30404867)
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Keywords | シグナル伝達 / 動脈硬化 / 血管内皮機能不全 / 酸化LDL受容体 / マトリックスメタロプロテアーゼ |
Research Abstract |
平成21年度は以下の項目に関して追試を行い確立させた。 1. ヒト血管内皮細胞において、酸化LDLは酸化LDL受容体LOX-1を介して低分子GTP結合蛋白質RhoA・Rac1を数分内に活性化する。 2. LOX-1とMT1-MMPは血管内皮細胞膜および細胞質内で一部局在が一致していることが蛍光免疫染色より確認され、免疫沈降法によりLOX-1とMT1-MMPが直接会合している。 3. Giの阻害剤であるpertussis toxinにて酸化LDLによるRhoA・Rac1の活性化は抑制されることが示され、LOX-1/MT1-MMPからRhoA/Rac1活性化のシグナルにGiが関与する。 4. siRNAの導入によりMT1-MMPの発現を抑制した血管内皮細胞では、酸化LDLによるRhoA・Rac1の活性化が抑制され、LOX-1/Giを介するRhoAとRac1の活性化にはMT1-MMPが重要と考えられた。 5. LOX-1阻害およびMT1-MMP阻害により酸化LDLによるRhoA依存性eNOS発現低下およびRac1依存性ROS産生は抑制された。 6. eNOSのプロモーター解析によりMT1-MMP阻害によるeNOSの発現調節は、post transcripti-onalレベルで起きている。 これらの結果は国際学会にて報告し、Cardiovascular Researchにも掲載された。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] LOX-1-MT1-MMP Axis is Crucial for RhoA and Rac1 Activation Induced by Oxidized Low-Density Lipoprotein in Endothelial Cells.2009
Author(s)
Sugimoto K, Ishibashi T, Sawamura T, Inoue N, Kamioka M, Uekita H, Ohkawara H, Sakamoto T, Sakamoto N, Okamoto Y, Takuwa Y, Kakino A, Fujita Y, Tanaka T, Teramoto T, Maruyama Y, Takeishi Y.
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Journal Title
Cardiovascular Research 84
Pages: 127-136
Peer Reviewed
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