2008 Fiscal Year Annual Research Report
核医学検査をもちいたウサギ梗塞心におけるコネキシン発現および除神経領域の観察
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20790555
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
網野 真理 Tokai University, 医学部, 講師 (10407976)
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Keywords | 心室頻拍・心室細動 / コネキシン43 / 心筋核医学検査 / ウサギ心筋梗塞モデル / 交感神経リモデリング / 電気的リモデリング |
Research Abstract |
心筋梗塞、心不全などの病態心では心室頻拍・心室細動(VT/VF)などの致命的な不整脈が高率に発生するが、心筋の形態学的・機能的なリモデリング機構を防ぐことが突然死予防および治療戦略として重視されるようになった。今回我々は心筋核医学(RI)の手法を用いたコネキシン43(Cx43)の定量化を試み、交感神経終末のノルエピネフリン代謝の変化(機能的除神経)とCx43分布異常との関連を電気生理学的に検討する。平成20年度研究計画は、(1)ウサギに閉胸下で心筋梗塞を作成し、治癒期にVT/VFが誘発されるモデルを作成する。(2)心筋核医学検査で左室におけるCx43の局在を評価し、交感神経分布異常との関連性を明らかにする。の二点であった。モデルの作成についてはウサギ右大腿動脈にカニュレを挿入したのち、大動脈弁直上の冠動脈開口部まで進めてマイクロスフェアーを注入し、心内膜領域を中心とした非貫壁性の心筋梗塞を非開胸下に作成した(MI, n=12)。非貫壁性の梗塞を作成する理由は、小梗塞部位を多数形成することでマイクロリエントリーの発生基質を点在させるためである。これらのモデルに対して核医学検査によるCx43局在と除神経領域の評価を行うため、現時点でマウスモノクローナル抗体を用いたヨウ素(^<125>I)標識を行うところまで終了した。今後の予定は^<125>I-Cx43を静脈内(あるいは冠動脈内)投与しSPECT画像収集を行う。続いて、除神経領域の定量について^<125>I-MIBG, ^<99m>Tc-MIBIを同時投与しSPECT画像を収集した後、心臓を摘出し剥切スラーサーにて20μmの切片を作成する。ARG法よりCx43分布と交感神経機能、および心筋血流情報を解析する。Cx43, MIBG画像はMIBI情報を基準としてCx43, MIBG画像におけるサブトラクションを行い画像の鮮明化を図る。
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