2010 Fiscal Year Annual Research Report
肺炎球菌性肺炎の重症化に関わる新規疾患感受性遺伝子の探索と解析
Project/Area Number |
20790577
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
木村 聡一郎 東邦大学, 医学部, 助教 (60408870)
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Keywords | 肺炎球菌 / Genotyping / 肺炎 / マウス |
Research Abstract |
本研究では、肺炎球菌およびその葵膜型に関わる疾患感受性遺伝子を特定し、重症化機序に関わる責任遺伝子(群)の役割を解析することを目的とし、研究実施計画を基に以下の検討を行った。 連鎖解析の実施:前年度までの検討の結果、第1染色体上の特定の位置(約10cM程度)に責任遺伝子が存在することを見出した。本年度はさらなる絞り込みを行うため、マウスのSNPを利用した責任遺伝子座の特定を試みた。具体的には、上記10cM程度の範囲およびその前後にマーカーとなるSNPを17個選別し、PCR法による連鎖解析を実施した。しかし責任遺伝子の特定には至らなかった。 責任遺伝子の単離と同定:絞られた領域の候補遺伝子について、これまでに実施した網羅的遺伝子解析のデータ、および既存の情報(GEOより抽出)を基に、責任遺伝子の特定を検討した。候補領域およびその周囲に肺炎球菌による肺炎と関連性のあると予測される遺伝子(免疫グロブリン関連、アポトーシス関連、自然免疫関連、など)の選抜に成功した。これらに関してはリアルタイムRT-PCR法を用いて肺炎球菌感染との関連性を解析している。 責任遺伝子の機能メカニズムの解析:責任遺伝子自体による制御メカニズムではなく、microRNAを介して責任遺伝子を制御している可能性も考慮し、肺炎球菌感染マウスの肺よりRNAを抽出し、microRNAの網羅的解析を実施した。候補となるmicroRNAが複数得られたため、既報告の情報などとも併せて、得られたデータを現在解析中である。
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Research Products
(1 results)